アルコール手指洗浄の商品にもいろいろあります。

アルコール手指洗浄の商品にもいろいろあります。

このコロナ禍の中、手の殺菌をするためにエタノールの入ったジェルやスプレーをよく使っていますよね!!

でも表示はいろいろあり迷ってしまいます。

「除菌」「殺菌」や「消毒」と言った言葉が書かれていたり、ただアルコール配合という物もあります。

先ず言えるのは、「除菌」「殺菌」や「消毒」は完全に菌をいない状態にするということではありません。
完全に菌をいない状態にするときは、「滅菌」と言います。
「滅菌」は、電磁波や放射能などを使い完全に菌のいない状態を作ることです。

除菌・殺菌・消毒の違い

「除菌」―菌を減らす効果がある物
「殺菌」―菌やウイルスを殺す効果のある物
    (薬事法で定められた言葉で、医薬品・医薬部外品のみに使用できる)
「消毒」―病原性のある微生物を死滅・除去させて害のない程度に減らすこと
除菌・殺菌では、どの程度菌を減らすかという規定がなく、10%菌が減っても80%菌が減ってもどちらも除菌・殺菌と言っても問題ないのです。
ただ殺菌という言葉は、薬事法で定められている言葉ですから、医薬品もしくは医薬部外品にのみ使用が許されている言葉です。
食器用洗剤などは医薬品や医薬部外品ではありませんから、菌を殺す効果が強くても殺菌という言葉は使うことが出来ません。ですから、除菌と言う表示になっています
殺菌の方が、除菌より菌を減らす能力が高いということではありません。
「消毒」と言うのは、菌を減らすということではなく菌を人体に悪影響を及ぼさないようにすることです。簡単に言えば、無毒化とすることです。
消毒も薬事法上の言葉ですから、医薬品や医薬部外品にのみ使用が限定されている用語です。

効果のあるエタノール配合量

最近ではドラックストア―以外の所でも、アルコール(エタノール)配合の洗浄剤やスプレーが販売されています。

薬用や除菌と書かれていない物に関しては、エタノールが何パーセント入っているか表示されていません。
エタノール(アルコール)の殺菌効果の至適濃度範囲(有効範囲)という物があって、日本、アメリカ、WHOにより有効とされる基準にばらつきがあります。

●日本薬局方(局方): 76.9~81.4 v/v%

●米国薬局方 USP-NF : 68.5~71.5 v/v%
 USP-NF(The United States Pharmacopeia-National Formulary)
●WHO(World Healthcare Organization)ガイドライン: 60~80 v/v%
  WHO(World Healthcare Organization)
日本の医療機関は、70~75%以上のエタノールで、消毒・殺菌しているようですが、60%以上のものなら効果は期待できるようです。
ただ日本の厚生労働省のサイトを見ると、医薬品・医薬部外品の表記のあるものを安全性などの面から推奨しています。参考:新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)
確かに今私の手元にある「アルコール ハンドウォッシュ」にはエタノールの配分量のパーセントが記載されていません。医薬部外品でもありません。
こちらの商品をアマゾンで調べてみると、エターノール60%と記載されています。

AlcoholWash アルコールハンドウォッシュ 【日本製】 ヒアルロン酸 銀イオン(Ag )配合 エタノール 200ml

新品価格
¥2,280から
(2020/8/7 15:57時点)

上記の商品ですから、サイトで確認してみてください。

私はこのハンドウォッシュを、携帯用に使っています。(私の買ったのはスプレーノズルのタイプではありません)
医薬品や医薬部外品以外の商品には、殺菌・除菌などの表記はしてありません。

上記の商品は医薬部外品ですから、サイトを見ると手指消毒用と堂々と記載されています。

私は整体師ですから、店で使っているものは医療機関でも使っている業務用のものです。
業務用エタノール
プライベートで使っているのと違い、業務用のはまさにエタノールと言う臭いがします。

まとめ

エタノールは肌荒れなどもしますから、アルコール濃度などよく見て購入すべきものです。
60%以下のものだと除菌効果もあまり期待できないかもしれませんから、せっかく使うのですからよく見て購入しましょうね!
  • アルコール濃度は国の推奨は70%以上のものですが、WHOは60%以上のもので効果があるとしている。
  • 除菌・殺菌は菌を減らす効果があり、消毒は菌を無毒化する効果を言う。殺菌・消毒は、医薬品・医薬部外品にのみ使うことが出来る用語です。

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