私は整体師をしていますが、女性と男性では施術方法が違って来ます。
男性は女性より筋肉量が多く、関節も固い方が多いので、男性には筋肉ほぐしと関節へのアプローチを主眼とします。
女性は筋肉量が少ないため、血流が男性に比べ血液やリンパ液の流れが弱い傾向にあります。
女性への施術は血流が改善をメインとして、ツボ療法を行います。
男女の施術の違いは、圧の強弱だけではありません。
動脈の血流は勢いがあるのですが、静脈の血流は筋肉の力で戻ってくるので筋肉量の少ない女性は血流が弱くなりがちです。
動脈の血管は勢いのある動脈血を受け止めるために、弾力があり厚くできています。
それに対し静脈の血管は、薄く柔らかい構造になっていますし、さらに動脈にはない弁が静脈にはついています。
静脈は筋肉の収縮運動と呼吸活動により静脈がもまれて、血液が戻ってきます。
その時血液が逆流しないように、弁がついているわけです。
筋肉量の少ない女性は、どうしても静脈の血流が弱くなりがちです。
むくみは血流の悪さによって起こります
人間は普段起き上がった状態で暮らしていますよね、引力の力で当然血液は下へ溜まってしまいます。
これが疾病以外での、足のむくみの原因です。
血液が下にたまると、血管から水分がにじみ出て溜まっているわけです。
下にたまっている血液の量は、300~800mlと言われています。
女性の総血液量は、体重の約7%です。
例えば体重50キロの女性だと血液量は、3.5ℓくらいになります。
ふくらはぎ付近に溜まっている血液は、総血液の約2割くらい滞っています。
2割の血が巡っていないわけですよ、体調も優れなくて当たり前ですよね!!
整体での施術
以前ロングブーツが流行っていた時は、施術後ブーツがスット入ったと喜んでもらい内心ほくそ笑んだものですが、今は履いてる人見ませんね!!
整体の施術方法を少し紹介します。
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- むくみの出ているふくらはぎだけをマッサージしてもあまり効果は出ません。まずうつ伏せで臀部・太ももそしてふくらはぎという順番で、血液の通り道から緩めていきます。
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- 足の筋肉が緩みましたら、足首から膝にかけて手根で少し強めに血液が流れるように摩っていきます。方向は、足首から膝への一方通行です。この施術は血圧の高い方に行うと血圧が10〜30くらい下がります。
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- 今度は仰向けで、足の内側にある三陰交と血海というツボに中指を中心に当て海苔巻きを巻くように半回転させ、また戻していきます。この動作を10〜20回ほど行います。(三陰交ー内くるぶしの上指三本上の骨のきわ。血海ー膝の皿の内すみより指三本分上にあります。)
むくみを改善すると、肩こり頭痛はもう半分以上改善されています。
逆に言うと頭痛や肩こりで、肩や頭だけをいくら施術しても効果は半分くらいしか出ないと言うことです。
この辺のことをちゃんと説明しないで施術すると、辛い肩や頭を施術してくれないと誤解されてしまうわけです。
まとめ
女性の方の施術は、まずむくみなど下半身の施術をしっかりやらないと効果が出にくいのです。
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