暖かい時期でも冷房の効いた部屋にいると、手足の冷えで悩まされている方は、多くいらっしゃると思います。
足首を温めて腰痛対策
寒くなり特に下半身が冷えてきますと、人の体は関節が硬くなってきます、特に下半身では股関節が固くなるといろいろ厄介になります。
股関節が硬くなると、骨盤の動きも連動して硬くなってしまいます。
骨盤は中央に仙骨左右に寛骨とで構成されています、この寛骨と仙骨の接点を仙腸関節と言います。
股関節が固くなると仙腸関節もまた硬く拘縮していきます。
もともと仙腸関節は以前は不動関節と言われほとんど動きのない関節ですが、これがガッチリと固まってしまうと腰痛の元となります。
固まり動きが悪くなるのは、たいていの場合左側の仙腸関節に出やすく、動きにアンバランスが起きてしまいます。
このアンバランスから、体に捻じれが起こり、腰痛の元となってしまいます。
冷えからくる腰痛は、このようなプロセスで起きます。
冷えから体がゆがみますから、腰痛予防も含めて冷え対策が必要となるわけです
冷気は下にたまりやすく足・足首はとても冷えやすいですよね!!
もともと足首は、筋肉が少なく冷えやすいところです、第一の冷え対策は足首を冷やさないようにすることです。
冷える指先に注目しがちですが、血液は足首を通り指先に向かいますよね、足首は冷えやすいところですからそこを通っている血液も冷やされます。
まず足首を温め、下半身の血流を良くします。
これで、冷えと関節の固まりを予防することが出来ます。
ふくらはぎの内側を押す~三陰交~
経験的に言うと、特に女性はふくらはぎの内側で足首の上の部分が冷えやすくなっています。
特に、骨の際あたりは硬く冷えているところが有ります。
この部分を、押しほぐしてあげると温まってきます。
ツボで言うと有名な所では、三陰交というツボが有ります。
三陰交は、内くるぶしの上指4っつの所の骨の際にあります。
このツボの効用は、冷え対策だけでなく生理痛、生理不順、更年期の症状など婦人科系特有の症状にも効果があるとされています。
ふくらはぎの骨の際は、三陰交だけ押すのではなく硬く押すと痛みのあるところをじっくりと押していくと足全体が温まってきます。
太ももの内側~血海~
膝のお皿(膝蓋骨)の内側の上隅から指幅三本分上がった所にあるのが血海です。
太ももの内側で盛り上がる筋肉の上にあり、ほんの少しくぼんでいる部分です。
押すと多少痛みを感じます、ツボの効用としては血流の改善効果があるとされています。
血海も三陰交と同じく、婦人科系の疾患・症状に効果があるとされています。
「応用」血海と三陰交を同時に刺激する
血海と三陰交は同じ腎経の経絡に属し、同時に刺激すると効果が増します。
もちろん私も、施術では同時にこのツボを押します。
痛気持ち良いくらいの刺激で、5~8秒ほど押します。
次に三陰交のみ5~8秒ほど押します。血海に当てている指は、そのまま当てておいてください。
今度は、逆に血海に刺激を与え、三陰交に当てた指は添えるだけにしてください。
血海への刺激は親指を回すような感じで5~8秒を度揉んでください。
これを3・4回繰り返していくと、足の指先が少しずつ温かくなっていきます。
足の甲にあるツボ~太衝~
足の親指と人差し指の間を骨の間に沿って足首側に指を滑らしていくとぶつかるところが有ります。
そのぶつかるところの手前に少しくぼんだ所が有ります、そこが太衝です。
図だと太衝の位置が少し上過ぎるような気がしますが、ツボは響くところがツボですから個人差があります。
このツボの近くには、第1背側中足動脈が通っていますので、血液の循環が良くなりやすい場所でもあります。
太衝穴の効用は、肝経のツボで肝臓の機能を高めると言われ、冷えだけでなく飲み会対策としても使えるツボです。
ツボの押し方
〇ツボ絵の刺激法
私は、足の親指と人差し指の間に中指を当てゆっくりと足首側に引いてきて、ツ~ンと響くところをそのまま中指で、5~8秒ほど刺激します。
〇八風も刺激する
足の指の付け根の所に八風というツボが有りますが、手の指を当て刺激をします。
〇爪の際をつまむ
上の図を見てもらうと解りますが、爪の際にも多くのツボが有ります。
ここをつまむように刺激します。
足の甲はツボが多くあります、ここへの刺激は冷え性対策にも有効です。
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まとめ
ツボへの刺激は、いつ行っても効果ありますがお風呂上りに行うとより効果的です。
その時乳液やベビーオイルなどを使って、ツボを刺激するのも有効的です。
足の甲や爪の際は、ツボ押し棒のようなものを使うと刺激が強すぎますので、指での刺激をお勧めします。
以上のツボは、冷え対策だけでなく疲労回復にも効果が期待されます。
ツボ刺激でいきなり冷え性は治りませんが、少しずつ血流の良い体に代わっていきます。
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